この記事では、病院で処方された目薬の使用期限と期限後使用してはいけない理由について書いています。
病院で処方された目薬、開封後の使用期限
病院で処方された目薬の開封後の使用期限は、おおむね1か月間となっています。
開封後1か月以上過ぎてしまった場合には、中身が残っていても速やかに破棄してください。
ちなみに、開封前の使用期限は2~3年のものが多いです。
目薬の裏面に必ず使用期限の記載があります。
あくまで、未開封の場合には2~3年使用できるということですので注意してください。
目薬を開封期限後に使ってはいけない理由
1か月過ぎると、雑菌等の菌が繁殖するためです。
目は大変デリケートです。
雑菌が繁殖した目薬の使用は、充血、かゆみ、ひどい時には細菌性の結膜炎の引き金にもなりえますので、絶対使用しないでください。
また、市販薬に比べて病院処方の目薬は防腐剤の量が少ないため、開封後の使用期限が短く設定されています。
眼科外来でも、開封後1か月経過した目薬は破棄するように徹底しています。
※防腐剤とは・・・微生物の侵入、発育、増殖を防止して、腐敗、発酵が起こらないようにするために使用される薬剤のこと。
開封後の目薬の保存方法
開封後の目薬は、冷蔵庫保管指示がないもの以外は基本的には常温保管となっています。
(緑内障の目薬の中には、冷蔵庫保管のものがあります。またこの他にも、直射日光をさけ、化学反応を防ぐため遮光袋に入れて暗冷所で保存する目薬など、常温保存でない目薬も存在します。)
ただ、夏場は部屋が室内が非常に暑いため、私の勤務する病院では、5~9月までの期間は、外来が開いている時間は常温保管、業務終了後は冷蔵庫に保管しています。
開封日時を忘れず1ヶ月で使い切るコツ
開封日時を忘れず1か月で使い切るコツ、それは、『目薬にマイネームで開封日時を書いておく』ことです。
とっても簡単。でも、これをやっておくと期限を忘れることはないですし、いつ開封したものなのかがすぐにわかって便利です。外来では、この方法で期限切れを防いでいます。
目薬をさす際の注意点
目薬をさす際の注意点は3つあります。
順番に説明していきますね。
▶目薬をさした後は目頭をコットンやティッシュなどで押さえ、2~3秒ほど目を閉じたままにする。
▶目薬のさし口に目が直接触れないように注意する。
▶家族や友人など、他人と共有しない。これは、駄目、ゼッタイ。
目薬の正しいさし方を詳しく知りたい方は、こちらの記事もおすすめです。
まとめ
ここまで、目薬開封後の使用期限と期限後使用してはいけない理由を紹介しました。
最後に、今回の記事のポイントをまとめます。
- 病院で処方された目薬、開封後の使用期限は1か月間
- 開封後1か月過ぎると雑菌等の菌が繁殖する
- 1か月で使いきるコツは目薬に開封日時を書いておくこと
- 目薬は家族や友人など、他人と共有してはいけない
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