おはようございます。
視能訓練士でワーキングマザーのぱんだこ(id:hareruyatan)です(*´▽`*)
皆さん、乳幼児の視力検査は何歳くらいから出来るかご存知ですか?
勤務先の眼科にも、たま~にお問い合わせのお電話があったりします(^^)/
一般的に、視力の正確な視力検査が行えるようになるのは3歳前後からです。
しかし、1歳半~2歳ぐらいのお子さんでも行える視力検査がいくつかありますので、ご紹介したいと思います。
正確性ではやや劣りますが、視力の目安を知る上では参考になるかと思います。
多くの眼科外来においてある検査セットなので、お近くの眼科にて検査できます。
子供の視力の発達
子供の目は、生まれて目を開いた瞬間から、外界の世界が光刺激となって、少しずつ成長していきます。
生まれたばかりの赤ちゃんは、明るいか暗いかの判別しかできず、ほとんど視力はありません。
生後1ヶ月で、ものの形がわかるようになり、生後2ヶ月くらいで、色を認識できるようになります。
生後4ヶ月くらいでものを追って、目を動かせるようになっていきます。
両目でものを見ること(両眼視機能)は、1歳くらいでできるようになります。
これによって、立体感、遠近感がわかるようになります。
3歳までは、目の感受性が大変つよく、この時期で、すでに1,0の視力があるといわれています。
6歳頃になると両眼視機能が完成し、視力も大人とほぼ同じくらいまで見えるようになります。
乳幼児が行える視力検査
乳幼児が行える視力検査は、主に2種類あります。
1つは遠方視力、もう1つは近方視力を測ることが出来ます。
絵視力
絵視標を使用し、視力を測定します。
遠方5メートルの距離で検査します。
どんな人に行う?
輪っかの切れ目が答えられない乳幼児などの子供に行います。
検査方法
5mの距離から、子供の目の高さで、大きい絵視標から順番に出していき、過半数が答えられた最小のカードが視力値となります。
検査前に練習する
絵視力では4種類の動物が出てくるため、動物の名前が答えられるかどうかを、練習用紙を用いて確認します。
子供が犬を「ワンワン」鳥「ピッピ」など、どのような言い方をしていても、4種類の動物の区別がついていれば検査は可能です。
森実式ドットカード
近見30cmでの視力検査です。
うさぎの目の大きさを変えて、どこまで小さいところが見えるかで視力値を測定します。
どんな人に行う?
輪っかの切れ目が答えられない乳幼児などの子供に行います。
検査方法
うさぎの目が見えているかどうかを確認します。
検査は30cmの距離で子供と対面し、片目ずつ行います。
カードの動物の目が見えているかどうかを確認するために子供に「うさぎさんのおめめはあるかな~?」などと質問し、反応をみます。動物の目が見えていることが確認できれば、さらに小さい目のカードを出します。
ときどき目が書かれていないカードをわざと出したりして、ゲーム感覚で、目があるカードとないカードの反応の差をみます。
子供の反応が微妙になってきたときは、本当に見えているかどうかを確認するために「おめめはどこにあるかな?指でさしてみて」などといってカードに書かれた眼の位置を実際に指でさしてみてもらいます。
カードごとに眼の位置は微妙に異なるため、正確に指差すことができれば、見えていると判断できます。
2~3回繰り返して確認し、答えられた最小の目の書かれたカードの値が視力値となります。
視力値は参考程度
いかがでしたでしょうか?
これらの検査は、あくまで参考程度の視力値です。
しかし、子供の視力に不安がある親御さんにとって、どの程度見えているのかの判断材料になり、不安を取り除くことができます。
3歳以下の場合でもこれらの検査が可能ですので、心配なことがあれば是非お近くの眼科を受診してみてください。
参考文献
「小児の視力・屈折検査の進め方 理解を深めよう 視力検査・屈折検査」
所敬監修 保沢こずえ 東京 金原出版
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