おはようございます。
視能訓練士でワーキングマザーのぱんだこ(id:hareruyatan)です(*´▽`*)
さて、今日は斜視について記事を書いてみました。
斜視の疾患や原因、治療法や治療できる期間について詳細をまとめています。
・子供の目の動きや位置が気になる
・斜視ってどんな疾患か知りたい
・これから子供の3歳児検診がある
・子供の視力や目について不安がある
という方に是非読んで欲しい記事です。
斜視ってどんな病気なの?
斜視とは、眼の位置の異常の事で、日常の両眼視下において、眼球の位置がずれている状態をいいます。
ふつう人が物を見るとき、右眼も左眼も両方の眼が、見ようとするものの方向に向いています。
ところが、片眼の眼が見ようとするものを見ているにも関わらず、もう片方の眼が目標と違う方向を向く場合があります。
これを斜視といいます。
子供の約2%に見られる病気です。
※両眼視とは・・・2つの目で見たものを脳で1つにまとめる働きの事です。
両眼視ができないと、ものが2重に見えたりするばかりでなく、立体感を感じることができません。両眼視は、生後1年くらいでできるようになり、だいたい6歳頃になると完成します。
斜視の種類
斜視は眼の位置によって、内斜視、外斜視、上斜視、下斜視に分類されます。
外斜視の中には、間欠性外斜視といって普段は斜視ではない状態で時々斜視があらわれる種類のものもあります。
斜視の原因は?
①遠視
眼は物を見るときにピント合わせの力を使います。近くを見るときには、眼は内側によります。遠視では、強くピント合わせを行わないとはっきりと見えないため、眼は内側によって、斜視になる場合があります。(遠視の場合、内斜視になります。)
②両眼視の異常
遺伝や脳の一部の異常が原因で、両眼視がうまくできない場合、それぞれの目が別々に見るようになり、斜視になります。
③視力不良
病気やけがなどで、片方の眼の視力が悪くなると、両眼視ができず、視力の悪い目が斜視になる場合があります。たいていの場合、その眼は外側を向きます。
④目の筋肉や神経の異常
眼を動かす筋肉や神経にわずかな異常があると、眼の位置がずれ、両目が一緒に正しくものを見ることができず、斜視になります。
斜視の治療法
斜視の治療目的は、眼位、視力、両眼視機能の改善です。
主な治療方法は2つあります。
①眼鏡装用
屈折の異常が原因となっている斜視や、屈折異常が合併している場合に、必要に応じて遠視の眼鏡やプリズム眼鏡を装用してもらいます。
※斜視の原因が遠視の場合には、凸レンズの眼鏡をかけて、遠視を矯正します。
時には調節を改善する目薬を処方することもあります。
②手術
斜視の種類によっては、手術が適用になる場合があります。
手術により外眼筋の付着部を移動させ、視線が正面を向きやすくします。
これにより、形容的には斜視の程度が減少します。
また、機能的には両眼視機能の改善につながります。
ただし、手術で眼の向きを直しても、両眼視できない場合もあります。
斜視から弱視になっている場合には手術の前や後に弱視に対する訓練を行う必要があります。
斜視は早期発見・早期治療が重要
斜視は早期発見・早期治療が非常に大切です。
斜視の種類によっては、早めに治療しないと弱視や物が立体的に見えなくなる原因にもなります。
治療は、両眼視が完全に完成する6~8歳くらいまでに行うことで回復が望めます。
逆に感受性期の9歳以降は大幅な回復を見込むことができないため、早期の治療がとてもとても大切です。(斜視によって弱視になっている場合には特に早期の治療が大切です。)
斜視は両目の向きが異なるので、少し気を付けると家族の方が見てもわかります。
もし斜視に気が付いたら早めに眼科を受診してみてください。
なんとなく心配・気になるという場合にも念のための受診することをおすすめします。
3歳児検診等で見逃されてしまうこともあるので、ご家庭で注意してみてください。
検査は何歳からできる?
検査は一般的には3歳くらいから可能です。
ただ3歳未満の場合でも、正確さにはやや欠けるものの出来る検査がありますので、気になる方は一度眼科を受診してみてください。
こどもに実際どんな検査をするのか、今後記事にして追記しようと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今日は斜視のお話でした。
また、眼科関連の記事もちょこちょこ書いていこうと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました(^^)/
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