【最終更新日:2019年5月6日】
こんにちは。
視能訓練士でワーキングマザーのぱんだこ(id:hareruyatan)です(*´▽`*)
今年も花粉の季節がやってきましたね。
私の勤務する病院は、
例年花粉症患者さんがピークを迎える3月、
小学校、中学校、高校の学校検診がある4~5月が1年間で最も忙しい時期です。
聞いたところによると(現在育休中のため)、
花粉の飛散が始まり、今年も少しずつ忙しくなってきているとのこと。
皆さんは、花粉症対策は万全ですか?
実は、花粉症には初期療法が超絶おすすめなのです☆
今日は、その理由を紹介します♪
初期療法とは
花粉が飛散し始める前や、症状がひどくなる前に花粉症の治療を始めることをいいます。
そして初期療法を始めて効果があれば、花粉飛散時期が終了するまで治療を継続するようにします。
花粉症の治療
花粉症の治療には、
- 初期療法(症状が出る前または出始めてすぐに治療を始める)
- 導入療法(症状が強くなってから治療を始める)
- 維持療法(良くなった症状を維持する)
の3つがあります。
うちの病院も、例年ピークを迎える3月下旬が最も混みあいますが、
症状が強くなってから(導入療法)よりも、
症状が強くなる前の初期療法がとってもおすすめです!!!
初期療法を行うメリット
①花粉が飛散し始める前に初期治療を始めていると、症状の発症を遅らせたり、花粉飛散時期の症状を緩和させることができる
②飛散が始まってからも、飛散ピークに入る前の早い段階で治療することで、症状の緩和につながる。
③ピーク時に比べて病院が空いているため待ち時間のストレスがない
どのくらい前から始めると良い?
花粉が飛散し始める2週間前くらいから使用し始めると最も効果的とされています。
ただ、花粉飛散開始後でも、早めに初期治療を行うことで十分効果が得られます。
ひどくなる前に治療を開始することが大切です。
私もひどい花粉症のため、例年1月下旬から内服と点眼薬をスタートさせるようにしています。
眼科における初期療法
花粉症の場合、初期療法では主に抗アレルギー薬の飲み薬、点眼薬を使用します。
眼科では、主に抗アレルギー点眼薬を処方し、様子を見ます。
(薬事法に接触するため、具体的な商品名等は記事にできなくなっているので、詳しいお薬の記載は控えます)
ステロイドの副作用について
眼科における具体的な副作用
眼圧のチェックが必要
先ほど書いたとおり副作用があるため、ステロイド点眼薬使用の場合には、
眼圧のチェックが必要になります。
眼圧の値は、目の形状や遺伝、その人の持病などによって人それぞれ異なりますので、弱いステロイド点眼薬の場合にも必ず眼圧チェックはしたほうが良いと個人的には思います。
ステロイド点眼薬はコンタクトの上からさせる?
ステロイド点眼薬は、コンタクトレンズの上からはさせません。
さすことは非常に危険な行為で、ステロイドによって免疫が低下しているため、細菌やウイルスが角膜に侵入・感染しやすく、角膜混濁や角膜潰瘍の原因となりますので、絶対にやめてください。
また、抗アレルギー点眼薬の中にも、コンタクトレンズの上からはさせないものがあるので、コンタクトレンズ装用中の方は受診時必ず申告をお願いします。
抗アレルギー薬は耳鼻科、内科、アレルギー科などの他科でも処方しているようなんですが、基本的にはステロイド点眼薬を処方するほどの目の状態のときは、他科のドクターから眼科受診を勧められることが多いかと思います。
ただ毎年、他科でステロイド点眼薬をもらったけど症状が改善しない・・・という患者さんが少ないながらもいらっしゃるので、ちょっと驚きます。
ステロイド点眼薬にはいろんな濃度のものがあって、その患者さんの目の状態や眼圧の状態に合わせて適正なものを眼科医が処方しているため、ステロイド点眼薬使用の場合には眼科受診を強くお勧めいたします。
最後に
私は、視能訓練士になって眼科に就職した年から初期療法を始めましたが、
毎年飛散状況は異なるものの、以前より弱いお薬で、軽い症状で済んでいます。
まだ花粉の飛散は始まったばかりですので、
初期療法で症状が軽いまま乗り切ることをおすすめします。
また、ステロイド点眼薬使用の場合には眼圧チェックをお願いしたいです。
初期療法でつらい季節を乗り切りましょう!!!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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