おはようございます。
視能訓練士でワーキングマザーのぱんだこ(id:hareruyatan)です(*´▽`*)
先週、勤務先の病院に眼帯をした2歳くらいの女の子がやってきました。
すぐに外してもらったのですが、乳幼児に眼帯をすることはとても危険なので、今日は『乳幼児に眼帯をしてはいけない理由』についてまとめました。
弱視って何?目が育つのは8歳まで??
弱視とは、うまれてから~8歳くらいまでの屈折異常、斜視、視性刺激の遮断などによって、1眼または両眼の視力発達が損なわれた状態をいいます。
眼鏡などによる屈折矯正を行っても正常視力が得られない状態です。
視覚の発達がほぼ完成するのは6歳頃といわれており、一般的に弱視治療、訓練をして効果が得られるのは8歳ごろまでの視覚感受性期内と言われています。
それ以降に治療や訓練をしても、十分な効果を得られないことが多いです。
視力不良に伴って両眼視機能異常も生じます。
弱視は、適切な時期に適切な治療をすることによって視力が正常に回復することが少なくありません。
そのため、弱視は早期発見・早期治療がとても大切です。
乳幼児は眼帯の連続使用で弱視になる
・乳幼児期に眼帯をする
・先天白内障
・眼瞼下垂
などで視覚刺激が遮断されることによって視力の発達が妨げられる弱視のことを、『形態覚遮断弱視』といいます。
新生児~8歳くらいまでの視覚感受性期に眼帯を装用すると、片目の視性刺激が遮断され、良好な視力が得られない『形態覚遮断弱視』の状態になる可能性があります。
どの程度の期間で弱視になる?
視覚刺激の遮断期間が長ければ長いほど弱視になる可能性は高くなりますが、
3日~7日程度の眼帯装用で90%以上の確率で弱視になるといわれています。
形態覚遮断弱視は治る?
弱視の程度、視覚刺激の遮断が起こった時期や期間、治療開始時期などによりますが、一般的には予後不良と言われています。
心配なことがある場合にはすぐに眼科受診を
過去にお子さんに眼帯の連続装用をしてしまっているなど、心配なことがある場合には、すぐにお近くの眼科外来を受診してください。
早期の適切な治療で視力が回復するがあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
形態覚遮断弱視は、親が注意してあげることで防ぐことができる弱視です。
目のけがをした際、短い時間であっても眼帯は絶対つけないようにお願いしたいです。
実際に眼帯装用で受診された乳幼児のお子さんがいたので、注意喚起の意味も込めて今回記事にまとめました。
その他の弱視の種類や弱視についてまとめた記事はこちらです↓
最後までお読みいただきありがとうございました。
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