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【眼底検査5種を解説】眼底検査って何をやるの?何が分かるの?

こんにちは。

視能訓練士でワーキングマザーのぱんだこ(id:hareruyatan)です(*´*)

 

眼科外来で検査の仕事をしていると、よく受ける質問。

 

「眼底検査って何のためにやるの??」

 

たしかに、眼底検査をやりますって急に言われても、実際どんなことをしているのか細かく理解している人はあまりいないのかなぁ~と思います。

(自分もこの仕事をしてなければ絶対に知らなかったと思いますし・・・)

事前にどういう検査をするのか知っておくと安心ですよね。

 

今日は、眼底検査についてまとめてみました。

眼科で定期的に眼底検査を行っている人の参考になれば嬉しいです♫

 

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眼底検査とは

 

眼底検査とは、瞳孔から目の奥をのぞき、網膜や視神経、血管の状態などを調べる検査の事です。

検査にはいくつかの方法があり、それぞれ特徴が異なるため、目的や症状に合わせて組み合わせるのが一般的です。

眼底は身体の中で唯一、体内部の血管を直接観察できる場所です。

 

眼底検査方法は種類あります。

 

検眼鏡

 

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部屋を暗くした状態で、患者の数センチ前から眼底を覗き込みます。

黄斑部や視神経乳頭などの後極部を詳細に観察することができます。

周辺部まで眼底を観察でき、眼底全体の状態を把握することができます

この検査を行うときは、散瞳薬を使用して先に瞳孔を広げる必要があります。

 

散瞳薬の種類は、ミドリンP点眼液またはネオシネジンコーワ5%点を使用します。

散瞳薬点眼後4~5時間は瞳孔が大きく広がっているため、目がかすむ、まぶしいなどの症状がでます。

この検査をするときは、車での来院はお控えいただいています。

 

検査後4~5時間ほどかけて徐々に元の状態に戻ります。

 

細隙灯顕微鏡

 

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細隙灯顕微鏡は、眼球に細い光を当てることにより立体的に眼球を観察できる眼科の一般的な検査で、前眼部検査にも使用します。

 

   

 

眼底写真

 

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眼底カメラを用いて眼底を撮影し、記録に残すことができます

眼底カメラには、散瞳薬を点眼してから撮影する散瞳型眼底カメラと、散瞳薬は用いずに暗室で撮影する無散瞳カメラの2種類があります。

散瞳したほうが広範囲に眼底を撮影することができます。

 

無散瞳撮影と散瞳撮影の比較

 

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左:無散瞳撮影 右:散瞳撮影

 

真っ黒になっている部分が、黄斑部といって眼底検査をした際に見たい部分です。

無散瞳撮影の際は、黄斑部が真っ黒で映っていないのが分かります。

この部分をしっかり見るためには、散瞳薬にて瞳孔を広げる必要があります

散瞳薬を使用した右の写真では、黄斑部がくっきりしてよく観察できます

 

 

蛍光眼底造影


蛍光眼底造影検査では、肘静脈から蛍光色素を含んだ造影剤を投与し、眼底を撮影することで、眼底写真より詳細に眼底血管の状態を観察することができます。

 

造影剤は静脈内投与後約10秒で眼底の血管に到達します。

そこに一定の波長の光を当てると、造影剤が蛍光を発します。

正常な眼底では、蛍光色素により血管が鮮明に映し出されますが、血管の透明性が亢進している場合には蛍光色素が血管から染み出て映し出されます。

また、血管が詰まっている場合には造影剤が血管に到達しないため、血管があるはずなのに映し出されない無還流領域として検出することができます。

 

造影剤にはフルオレセインとインドシアニングリーンの2種類あり、観察部位によって使用薬剤が異なります。

 

  • フルオレセイン:網膜血管
  • インドシアニングリーン:脈絡膜血管

 

造影剤の副作用として、頻度はかなり低いですがショックおよびアナフィラキシー症状が報告されています。

また、フルオレセイン投与後は尿が1~2日程度黄色に着色したり、皮膚が2~3時間黄染することもありますが、自然に元に戻ります。

 

光干渉断層計(OCT)

 

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光干渉断層計(OCT)では、眼底に近赤外線を当てることにより、非侵襲的に眼底の断面図を測定することができます

OCTは、光の反射と干渉現象を利用しています。

また、網膜の厚さを測ることができるため、網膜が厚くなる加齢黄斑変性や黄斑浮腫では、網膜厚による定量的評価が可能です。

黄斑部だけでなく、視神経といって神経の束が集まっている場所の断層写真や厚みも測定可能で、緑内障の診断材料にも使用されています

 

正常網膜のOCT画像

 

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視神経のOCT画像

 

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以前は、大学病院などの施設でないと検査ができませんでしたが、現在では多くのクリニックに光干渉断層計(OCT)が設置されています。

検査時間は平均で5分ほどで、短時間で簡単に検査可能です。

   

まとめ

 

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いかがでしたでしょうか?

目的や症状に合わせてこれらの検査を組み合わせて、正しい診断へ導きます。

 

今日は、眼底検査のお話でした。

年々良い器械が出てきていて、近年ではクリニックでもかなり精密な検査が出来るようになってきています。

目の症状でお困りの方は、是非参考にしてみてください。

 

最後までお読みいただき有難うございました。

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