視能訓練士ママdiary

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【眼科で見る気球の絵は何の検査?上手に検査されるコツは?】視能訓練士ママが解説☆

 

 

こんにちは。

視能訓練士ママ、ぱんだこです。

 

さて、皆さんこちらの絵、眼科や健康診断等で見たことがありますでしょうか??

 


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眼科で検査に呼ばれて、なんとなく椅子に座らされてこの気球の絵を見て・・・

 

でも実際これは何を検査してるの??

 

そんな疑問にお答えします。

 

 

気球が見えるこの機械の正体は?

 

眼科で見る気球の絵の機械、

名前は【オートレフラクトメーター】。

 

こちらです!!


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オートレフラクトメーターを使用すると、

近視や遠視、乱視がどの程度あるのかを他覚的に測定できます。

 

他にも、PDといって目と目の間の距離を測定したり、角膜曲率半径(角膜の曲がり具合)が分かったり、調節機能がどの程度あるかも測定出来る優れものです。

 

さらに、測定していると、検査側からは角膜の表面の状態を観察することができるのですが、角膜に移されたマイヤーリングの状態を見ることで表層角膜炎、ドライアイ、円錐角膜、翼状片などの大まかな情報を得ることもできます。

 

この機械、すごいんです!!!

 

 

このデータをもとに、検査員は患者さんの視力の検査(自覚的屈折検査)を行います。

この機械でデータがとれるなら、別に視力測定しなくてもいいじゃん!!

と思われがちなんですが、このオートレフラクトメーターのデータだけでは、正確な視力値を出すことはできません。

 

あくまで参考値であり、実際の患者さんのお答えに応じて最高視力(1.0以上見える視力)を出すために必要なレンズの度数は異なります。

特に、角膜混濁や白内障などで中間透光体に混濁があったり、角膜不正乱視があったり眼振が強かったり、瞳孔が2mm以下(小瞳孔)であったりするとデータがばらついて正確なデータが出せません。

その場合には、少しでもデータが取れれば参考、全くのエラーであれば一から検査員の手技で視力検査を行います。

ちなみに、データが正確に撮影できた場合でも、小児の視力の場合にはオートレフラクトメーターの値とは検査結果がかなりずれる場合もあります。

その理由として、小児では調節力が強いこと、オートレフラクトメーターの性質上遠視のデータが弱めに出てしまうことが挙げられます。

 

なぜ気球なのか?

気球じゃなくてもOKで、実は気球以外にも、メーカーによっては飛行機やお花の映像のものもあります。

とにかく、ぼんやり遠くを見れる映像であれば何でもいいのです。

検査をする際、一点を見てもらいたので、目立つ画像で一点を見ることができれば何でもいいそうです。

 眼科で検査する際は、どんな画像の機械か次回は見てみてくださいね。

気球以外はレアかもしれません(笑)

気球の絵は、株式会社ニデックが発売している機械です。

絵は合成写真で、アメリカのアリゾナ州の道路と気球を合成しているそうです。

 

この機械で測定した実際のデータ

実際の測定データはこんな感じです。

レシートで出てきます。

 

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このレシートで、近視、遠視の度数、乱視の度数や角度、目と目の幅の距離、角膜曲率半径(角膜の曲がり具合)も分かります。

Sは屈折値、Cは乱視、Aは乱視の角度を示しています。

 

たまに、このデータをもって眼鏡屋さんに行けば検査なしで眼鏡作ってもらえるからちょうだい!!って言われるんですが、このデータでそのまま眼鏡を作ることはできません。

(でも、希望すれば検査データはもらえると思いますよ~うちの病院でも希望した人には差し上げてます。何回でも同じデータを出せるので)

 

 

上手に検査されるポイント

よく、検査されるのに時間がかかってしまう人がいますが、実は、検査されるのにもスムーズに検査されるポイントがあります。

そのポイントを紹介します。

 

力まない

力が入ると目の調節機能が働き、データがばらついてしまいます。

その結果、データが安定するまで測定を続けなければならず、時間がかかります。

 

瞬きは普通に行う

 

測定する際、瞬きが極端に少なくなってしまったり、逆に極端に多くなってしまう方がいます。瞬きが少なくなると、マイヤーリングといって角膜の表面に歪みが生じ、正確なデータが取れなかったり、データ自体がエラーとなります。瞬きが極端に多いと、データ自体が撮影できません。

 

顎とおでこを機械にぴったりつける

 

検査の際、顎とおでこをぴったりくっつけるように言われると思うんですが、無意識におでこや顎がだんだんと離れてしまう人がいます。

測定距離が変わると、データはばらついたり、エラーになって撮影できないので、なるべく顎とおでこを機会にぴったりくっつけるように意識しましょう。

 

口は軽く閉じる

 

集中していると、なぜかお口がポカーンと開いてしまう人がいます。不思議なんですが、大人でも結構いるんです。

ただ、検査の際に口が開いていると測定の際高さが変わり、うまくデータを測定することができません。難しいかもしれませんが、口は軽く閉じるよう意識してみてください。

 

気球の絵はぼんやり眺める(これが一番のポイント)

 

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そう、これこそ一番のポイントです!!!

気球はぼんやり眺めてください。

頑張って一生懸命見てはだめです。

何故ダメかというと、頑張って一生懸命見ようとすればするほど余計な調節が介入し、データが本来と異なってくるからです。

あまりにデータがばらつく場合、一度お顔を外してもらってから再度撮影して最初のデータとの差異を確認しますが、やはり時間がかかってしまいます。

文章に書くと短いですが、頑張ってみて調節が介入、その結果本来の屈折値とは差異のあるデータが撮れてしまう人、多いんです。

 

ちなみに私は検査の時必ず、「中に見える気球の絵をぼんやりご覧ください」と声掛けするようにしています。

 

 

以上のポイントを押さえれば、すいすいーっと検査できちゃいます。

是非ちょこっと意識してみてください。

検査の原理についても書こうかな~なんて思っていたんですが、

読んでもかなり分かりづらかったのでやめときました。

でも万が一知りたい!!!という方がいてリクエストがあったら、書きます!!!(笑)

 

 

参考文献:「屈折異常とその矯正」 所 敬、金原出版 P62~73

     「視力の正しい測り方」 丸尾 敏夫ほか、文光堂 P11~15

     「視能学 第2版」 丸尾 敏夫ほか、文光堂 P122~126

 

終わりに

 

今日は、あの気球の検査について解説してみました。

知っていても知らなくてもどちらでもいい内容ですが、ここまで読んでいただけてうれしいです(笑)ありがとうございます。

 

4月からはまた毎日お世話になります(笑)

 

次回眼科で検査をする際には、ぜひ、気球はぼんやりと眺めてみてください。

 

 まだまだ花粉症が猛威をふるっていますね。

早く飛散が終わることを祈ります。

花粉症に関する過去記事はこちら↓

 

www.hareruyatan.work

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最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

素敵な1日をお過ごしください。

 

 

 

 

 

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