こんにちは、
今日術後の診察のため大学病院にいってきました、ぱんだこです。
手術に関する過去記事はこちら
腫瘍は病理にだしたところ良性、術後の経過も問題なく一安心でした。
さて、手術に関連して、会うたびにドクターから言われること。
『ぱんだこさん、妊娠中に茎捻転起こさなくて本当に良かったね~』
妊娠中の茎捻転(卵巣を支えている靭帯がねじれること)は決して珍しいことではないそう。
ドクターと話している中で、
卵巣腫瘍について妊活するまで全く自分に知識がなかったことを思い出して、
今日は卵巣腫瘍のことを書きたいと思いました。
卵巣腫瘍とは
卵巣は子宮の左右にひとつずつあり、直径2~3センチほどの大きさで楕円形の形をしています。
この卵巣に晴れが生じた状態を卵巣腫瘍といいます。
卵巣は細胞分裂の活発な臓器のため、腫瘍ができやすいと言われています。
卵巣腫瘍の種類
卵巣には大きくわけて卵巣嚢腫と充実性腫瘍の2つがあります。
卵巣嚢腫が良性腫瘍、充実性腫瘍が悪性腫瘍です。
全体の卵巣腫瘍のうち9割が卵巣嚢腫、1割が充実性腫瘍(悪性がん)です。
基本的にはどちらか片側にできることが多いですが、全体の約10パーセントは両側に同時にできるようです。
良性の卵巣嚢腫は主に4種類あります。
①皮様嚢腫:歯、髪の毛などの臓器の一部ができてしまって塊になったもの。成人女性に多く見られる。
②しょう液性嚢腫:卵巣嚢腫の中で最も頻度が高い。しょう液性の液体が袋の中にたまった状態になる。10~20代の若い女性に多く見られる。
③偽ムチン嚢腫:ねばねばした液体がたまる。この液体はどんどん大きくなる。更年期以降の女性に多くみられる。
④チョコレートのう腫:卵巣の中に子宮内膜症ができ、古くなった子宮内膜や月経血がたまっていく。卵巣内にできた子宮内膜は生理のたびに増え、子宮内にたまる。古くなると子宮内膜と血液は酸化して黒色になり、その見た目がチョコレートのようであることからこの名前が付いたと言われている。
ちなみに私は①の皮膚嚢腫で、手術をしました。
手術後実際の腫瘍を確認できたのは旦那だけだったので、
私は今日写真で初めて見せてもらいましたが、
本当に物体に髪の毛が沢山絡まっているような感じでした・・・・
写メも撮らせてもらいましたが、ちょっと絵的によろしくないので
アップしないでおきます・・・。
卵巣腫瘍ができる原因は?
原因不明であることが多いですが、ホルモンのアンバランスや子宮内膜症、過去の感染症やストレスなどが原因として考えられるようです。
病院の先生いわく、仕事が激務だったり、頑張りすぎてしまう人に多い!!と言われました。(⇒ストレスによって体調不良やホルモン変化が起きたり、生理不順になるためストレスは卵巣腫瘍の大敵だとのこと。)
どんな症状が出る?
初期には自覚症状がない場合がほとんどのようです。
ある程度の大きさになってきて、初めて下腹部痛、腰痛や不正出血などの症状が出ますが、大きくても自覚症状がない人もいたりして症状は人それぞれのようです。
私は妊活中より時々お腹を押されるような下腹部痛があり、症状から見ておそらく皮様嚢腫のせいであろうと言われていました。
治療方法は?
経過観察をしながら、一定以上の大きさになったら手術によって摘出します。一定以上の大きさになると、茎捻転を起こす可能性が出てくるため、早めの摘出するのが望ましいそうです。
目安として5センチ以上で手術適用となります。
5センチを超えると、卵巣を支えている靭帯がねじれたり(茎捻転)、腫瘍が破裂する危険性が出てきます。
診断方法は?
①内診
②触診
③エコー
にて卵巣腫瘍の種類や大きさ等を確認。その後
④血液検査
⑤MRI・CT
⑥腹腔鏡検査
にて腫瘍が良性のものか悪性のものか、正確な大きさを確認します。
(ただし、良性か悪性かは実際に手術をして病理検査に出してみないと確定はできません。)
手術方法は?
開腹手術と腹腔鏡手術の2種類があります。
開腹手術:お腹の周りを開いて手術を行う。実際に医師が状態を目で見て手術ができるため、緊急時にも対応しやすい。大きさが大きい場合には開腹手術となる。大きく開腹するため、患者さんへの精神的負担が大きい。また入院期間も長く回復に時間がかかる。
腹腔鏡手術:おへその周囲から直径2~10mmの内視鏡を腹腔内に挿入し、
テレビモニター上に映し出された映像を見ながら手術を行う術式。
メリットとして、傷口は1センチ程度の傷が3~4か所で済むため、
術後の回復や入院期間が短くて済む。
私は今回、腹腔鏡手術を行いました。
ベットで家族の見送りを受けてから手術が終了して目を覚ます目で、約4時間ほどでした。手術自体は1時間弱だったようなのですが、全身麻酔を行ったりしたため、このくらい時間がかかるようです。
手術直後は痛みがひどかったですが、手術から5日後の退院日には、
ゆっくり歩けるくらいに回復しました。
お腹には力が入らないですが、術後2週間くらいの頃にはるるくんを抱っこしても痛みもなく、お腹にも力が入るようになりました。
傷口もあまり目立たなかったので安心しました。
4か所それぞれ1センチほどの傷が入りましたが、
1か所はおへそ部分だったため全然目立ちませんし、
残りの3か所もショーツをはくと隠れるように手術をしてくれました。
傷も目立ちません。
ちょうど今週で術後1か月になりますが、
今は手術前に悩まされていた下腹部痛がなくなり、
手術後の痛みも全くないので術前より快適に生活しています。
入院期間は?
一般的に、開腹手術の場合には7~10日、腹腔鏡手術の場合には5~6日程度の入院となります。
開腹手術と腹腔鏡手術
妊娠中のリスク
さきほども記載のとおり、5センチを超えると、卵巣を支えている靭帯がねじれたり(茎捻転)、腫瘍が破裂する危険性が出てきます。
また、人によっては下腹部痛やチクチクした痛みがでたり、腰痛がひどくなる人もいます。
とにかく、経過観察をしっかりすることが大切です。
捻転や破裂が起こる確率は?
本日執刀医のドクターに確認したところ、妊娠中に茎捻転が起こる確率は、腫瘍がある妊婦さん全体の10~20%、破裂が起こる可能性は5%程度だそうです。
妊娠中でも手術はできる?
5センチ以上の場合、妊娠中に手術をする方もいるそうです。
各種検査により、腫瘍マーカー異常値を示さなければ、妊娠14週~16週頃までは経過観察を行い、それ以降も小さくならなければ手術を行います。
10センチ以上の場合には妊娠中でも早めの摘出となるようですが、
6~10センチの場合には医師と相談し、腫瘍の種類や状態、本人や家族の考えで手術の有無を決めるようです。
妊活中・妊娠中の方に今伝えたいこと
妊娠中、私に現れた症状は妊娠前からあった下腹部痛のみでしたが、
捻転や破裂になる確率もゼロではありませんでしたし、
手術を執刀してくれたドクターのお話だと、
妊娠中に捻転を起こす人はまれではないといわれました。
私の場合、腫瘍の大きさは妊娠中のエコー検査では6センチと言われていましたが、産後大学病院でMRIをとったときは6.5センチありました。
妊娠中は、捻転や破裂の不安が常に頭の中にあり、痛みがあるたびに心配になりました。
すぐに大きくなるものではないようなんですが、
卵巣腫瘍がある場合には、必ず年に1回は定期検査を受けたほうが良いと思います。
今回手術を決意した一番の理由は、
もう一人子供が欲しかったからです。
すぐにではないけど、また妊娠したときのリスクを少しでも減らしたい。
妊娠中に不安を抱えたまま出産に臨むのはつらい・・・
そう思ったので、このタイミングでの手術を決意しました。
卵巣腫瘍のこと、卵巣腫瘍をかかえての妊娠のリスクを、
これから出産を希望する人やその家族の方、一人でも多くの方に知っておいてほしいという気持ちで、今日はこの記事を書きました。
読んでいただいてありがとうございます。
終わりに
病院につきそってもらったので、るるくんは疲れたのか途中からぐっすり寝ています。
無事に産まれてきてくれて
ありがとう。
その一言に尽きます。
最後までお読みいただきありがとうございました!!
ランキングに参加しています。
ぽちっと押していただけると、励みになります。
↓↓↓